日本勝利

勝利の瞬間どこにいたかといえば、近所の中華料理屋。客は私一人。
残業後すぐに部屋に帰って観戦する、なんてことよりとにかく腹が減ってた。以前に一度だけ入ったことのある中華料理屋に入ろうと決めた。店内に入るとテレビの前にいる大将とその奥様。
なんてタイミングで入ってしまったのだろうと思った。もちろんそのまま出るわけにもいかない。かた焼きそばを注文すると、大将は嫌な顔一つせず厨房に入り(テレビは見れる)作り出した。大将はすっかり解説者気取り。奥様はきゃーきゃー声をあげる。
「大黒は何度はずすんだよ。つぶやきシローかよ、お前は(これは言ってない)」
大将は大きな中華鍋を振りながら解説をつづける。
そんなこんなで柳沢(髪ながくね?)が決めると二人して大歓声。こういう時一緒に自分も騒げたりすればちょっとした三谷幸喜風ワンシチュエーションドラマばりの会話が繰り広げられたかもしれないのに、人見知りな自分。
かた焼きそばができあがり黙々と食う。その間、大将は「ここで油断するとやられぞ。」的なことを言い続ける。
そんななか大黒が決めたのだが、すかさずの奥様発言は「あれは決めないとね」だった。「あそこで決めるのが技術なんだよ!」って心でつぶやいたけいむな(いちおう経験者)。
食い終えるころに、DPRK選手のすてきなケリが決まり、試合終了。終了とともに二人で拍手拍手。このタイミングでお代を払いに行くのはいまいちだろと思い、少しほとぼりが冷めるまで待ち、お会計。
ごめんね、変な時に入っちゃって。