君塚良一

ずっとあなたが好きだった DVD-BOX
R25のロングインタビューが君塚良一氏で、おもしろく読ませてもらった。
「ずっとあなたが好きだった」とその続編の「誰にも言えない」は自分の中でドラマの名作中の名作である。この二つは貴島誠一郎氏がプロデューサで脚本が君塚良一氏であり(あってるよね?)、名コンビだと思ってた。
君塚氏はそれまでバラエティの構成作家をやっており、貴島氏からのオファーにより初めて書いたドラマが、「ずっとあなたが好きだった」だそうだ。

スタート当初は悲恋がテーマだったんだけど、僕、ホントは興味なかったのね。で、ひたすら佐野史朗さん演じる冬彦さんのマザコンキャラを突き詰めていって、僕お得意のコントにしたんです。実は冬彦さんってコントのボケキャラなんですよ。ヒロイン役の賀来千香子さんはツッコむ変わりに恐い顔してるワケ。

ふむふむ。そかそか。ボケとツッコミか。言われてみればまさにそうだと思うし(実はごく最近再放送していた)、その根底には笑いがあると。自分の好みとなるのは、表面的にはホラーであろうと悲恋であろうと根底には笑いがあるものだ、とつくづく思った。あっ、野際陽子ももちろんボケだよね。ツッコミどころ満載。
君塚氏は、その後、誰もが知る「踊る大走査線」で(表面的に)笑いを解放したそうだ。(別にツウぶるわけではないが、連続ドラマ版「踊る」でリアルタイム放送時から君塚作品だと知ってたさ。) 残念ながらその後の君塚映画はあまり好きじゃないが、今後も是非おもしろいドラマを書いてほしい。